もちもちした犬

おもに日記のようなものを書きます。

雑記

台湾に慣れたかと言うとそうでもない。日々は単調に過ぎていき、なんだか恐ろしくなる。語学力が向上しただとか調査地が見つかったとかはっきりした進捗はないままである。いや、少しずつ動いてはいるのだが。

電車やバスは極端に安いので苗栗、桃園、台北などには気軽に行けるし、ある程度土地勘らしいものも身についたかもしれない。しかし、さすがに東側や南部、離島にはまだ行けていない。あと台湾のバスは怖い。

日々の楽しみはそんなにない。酒を飲むか飯を食うかくらいだ。電車やバスですぐ帰って来れる範囲を見て回るのも楽しかったが、近場で面白そうなところはもうある程度行ったので飽きつつある。飯にしても、金がないので大学の店やカルフール(大型スーパー)のパンなどをよく食べている。物価はやはり高い。というか円がおかしいのだが。どう見ても安物しか置いてなさそうな雑貨店でも、円安のせいで値段は日本の倍くらいになる。マグカップとか箸とかそんなのは日本だと百均で買えばいいのだが、今2、30TWD程度でそんなものが売っていることはほぼない。

飯を食うにも、注文の仕方も様々である。入って席についてから紙に書いて出す、店の前で買って奥で食べる、先に支払うか後に支払うか、などなどわからないことは多い。滷味や自助餐なんかも勝手がわかりにくいことが多いので、実はあまり食べてない。Googleマップの情報を見たり、ほかの人がどう注文するかを観察しなんとなく真似ることでこなす。

言葉がうまく通じずに困ることは多い。もともと「松屋は食券制だから声を出さないで飯が食えていい」というサイドの人間だったのだから余計にそうである。しかし、酔っ払って外のコンビニを渡り歩いた時は、レジのおばちゃんと雑談もしてしまった。発話してしまえばどうでもなることもあるだろうが、ハードルは高い。

沖縄やマリアナで調査した時はよくやったものだと思う。実際話しかけて変な顔をされたり肝心なことを聞き忘れたりはしたが。

こうやって大学にいるのも、実際よくない。さっさと外に行くべきなのだ。放り出されてもがくことをしない限りは泳げるようにならない。

 

京都で見た留学生らしい人々の姿を思い出す。百万遍のダイコクで見切り品のようなお菓子ばかりたくさん買っていた人。おくだで注文を聞き取ってもらえずおばちゃんに「え?」と3回くらい聞き返されていた人。彼らは私である。