続・隔離の話
今日は隔離6日目で、明日が7日目である。明後日にはチェックアウトして、いよいよ大学に向かうことになる。
入国者に対する隔離と自主検疫は、ホテル業界の利権とズブズブで継続しているものだろう。ひどく高い値段で隔離させるわりに、外出の管理もザルである。やる気あんのか?という気持ちにもなる。飯は安っぽくてまずいものが多くなってきて、もういちいち書くのも飽きたのでやめる。
―――
隔離4日目、自主検疫期間になったので必需品の買い物などでの外出はOKとのことであった。フロントに連絡したところ、抗原検査キットの写真と外出の予定時間などを提出させられ、案外あっさり外出できたのだった。
一応、不要不急の外出は避けないといけない。声を出さず、まっすぐ近所のコンビニに行き、食料品を買ってすぐ戻ってきた。
台湾の車とかバイクはめちゃくちゃに運転が荒い。原付も歩道を走ったりするから怖い。中秋節の休みだからか、軒先ではバーベキューをする人々が大勢見られた。
ホテルの横にあったプレハブみたいな廟。関羽(関帝)を祀っているようだった。シャッターが閉まっていて中身は見えなかった。また、近所にはインドネシアやベトナムの人の店が多い。「外労」の人々だろうか。
短時間ではあったが、外を歩いたことで台湾にいる実感がわいた。道路では、食べ物屋のにおい、お香のにおい、ごみやドブのにおい、排ガス、これらが混じりあったにおいがムワッとした熱気に乗って漂う。自分の思っている「台湾のにおい」とは、もしかするとこれかもしれない。生活がにじみ出ているにおいだ。